「ルート配送をやめとけ」
「ルート配送はキツい」
ルート配送に興味があるけど、
ネットの書き込みにこんな気になることが書かれていませんか?
こんなネガティブな意見を見てるとなんだか不安になってしまいますよね。
「ボクにでもできるのか」
「イヤになって辞めてしまうのではないか」
こんな気持ちがよぎるのではないでしょうか。
その気持ちわかります。
ボクもあなたと同じ気持ちでした。
なのでその不安、この記事で解決させてください。
今回この記事では「ルート配送はやめとけ」「キツい」と言われる理由をぶっちゃけて公開します。
25年のドライバー経験談を元に、本音トークを多々掲載しています。ぜひ、参考にしてください。
ルート配送は「やめとけ」「キツい」と言われる理由は、
主にこの3つです。
・仕事面
・給与・待遇面
・メンタル面
1つずつ深掘りして、説明していきます。
理由その①「仕事面」
ルート配送がキツいと言われる理由の一つに「仕事面のキツさ」が挙げられます。
では、何が仕事をキツくさせるのでしょうか?
答えは、以下の4つです。
キツいと言われるポイント
・単調
・重労働(バラ積み・バラ卸し)
・ルールが細かい
・拘束時間が長い
1つずつ、詳しく説明します。
①仕事が「単調」
ルート配送の仕事は単調です。
とくに、新人の場合、担当できるコースが限られているからです。
仕事に慣れていないので、ひたすら同じコースを淡々と毎日こなすことになるでしょう。
考えようによっては、仕事に慣れないうちは「安心」ですが、
実際のところ、毎日同じところばかり配送してると正直、飽きます。
気持ちが萎えてくるので「メンタルダウン」します。
メンタルがやられると「やる気」がなくなり、終いにはだるくなって「辞めたく」なってくるものです。
新人を上手にスキルアップさせるようなカリキュラムは、残念ながらどの会社にもありません。
仕事が単調だと、淡々と仕事をすることになり、
終いには「ダルくなって」つらい、キツいといった感情が湧いてきます。
②重労働(バラ積み・バラ卸し)
ルート配送は重労働です。
「自販機」「コンビニ」「生協」などの仕事は、「バラ積み・バラ卸し」の業務が一般的です。
バラ積み・バラ卸しとは?
「手積み・手卸し」とも言われます。
トラックの荷台に手作業で「積み込み・卸し」する業務です。
扱う荷物は、軽量のモノもあれば、重量(10~30kg)のモノがあります。
人力でトラックの荷台を満載にしていく仕事で、毎日の業務をこなすのは正直、しんどいです。
「ヘルニアになるドライバー」
「ヒジや肩を壊すドライバー」
ベテランドライバーであっても、こんな症状に悩んでいる人も多数します。
「カラダが資本」の仕事なので、ケガや負傷をしてしまうと
仕事がしんどくなってしまうのです。
③ルールが「細かい」
ルート配送の仕事は「ルールが細かい」です。
「制服をきっちり着ろ」
「速度を守って運転しろ」
など、業務と関係ないルールを作りたがります。
「ルールを守るのが正義」なんて思っているドライバーも比較的多い印象があります。
ルールを守らない新人ドライバーを「イジメる先輩」もチラホラ見かけます。
誰でもできる仕事(学がない)せいでしょうか、上下関係が妙にキツい印象が強いです。
性格の悪い人が吹き溜まる傾向があったりするので、
新人ドライバーさんは「後輩いびり」には注意し行動してください。
④拘束時間が長い
ルート配送の仕事は「拘束時間が長い」です。
1日に12〜14時間くらい働く日もチラホラあります。
運送業のほとんどは「36協定」を結ばされているので、仕方がないです。
36協定とは?
労働基準法第36条に基づいて、労働者と使用者(経営者や会社代表)が交わす「時間外労働・休日労働に関する協定書」です。
運送業の場合は、年間960時間の上限が定められています。
運送業の場合、年間の時間外労働・休日労働時間の上限は「960時間」です。
12ヶ月で割ると、ひと月「80時間」、ひと月22日稼働で約3.6時間
労働時間を引き延ばせる協定を結ばされてしまうのです。
しかし「月80時間の残業」は「過労死ライン」です。
現在は「働き方改革」「時代の変化」のおかげで、
こんなに働いているルート配送ドライバーはほとんどいません。
でも、一般職に比べると「労働時間は長い」傾向はあります。
理由その②「給与・待遇面」
ルート配送の仕事は「給与・待遇面」が悪いともネットなどで書き込まれます。
この不安を3つに分解してみると
給与・待遇面が悪い理由
・給料が安い
・連休がとりずらい
・人手不足
この3つが不安材料としてあがるのです。
1つずつ詳しく説明していきます。
ルート配送は「給料が安い」
ルート配送の仕事は「給料が安い」イメージがあります。
ルート配送ドライバーの給料は、平均して月収が30万円程度、賞与がなければ年収が360万円、賞与があっても450万円程度です。また、地域によっても給与に差があり、関東・東海・関西では平均年収が386~398万円、北海道・東北・四国・九州・沖縄では平均年収が320~345万円です。
求人サイト「ドラEVER」調べでは、こんな結果が出ています。
あくまで噂は噂でしかありません。
実際のところ、ボクの年収は500万ほどあります。
しっかり吟味してセレクトすれば、給料の高い会社はまだまだあるのです。
「連休がとりずらい」
ルート配送の仕事は「連休がとりずらい」傾向があります。
ルート配送の場合、365日稼働している企業が多いです。
365日稼働している会社では、「平日休み」が当たり前みたいな風習があります。
年間の休みも100日あるか無いかくらいです。
ルート配送では「月6〜8日休み」が平均値です。
月6日休みであれば、「平日の定休日」プラス「連休が2回」とれる計算です。
ボクの場合、年間20日の有給休暇を消化して
「年96日のお休み」を貰うことができています。
月8日休みで「定休日」プラス「3連休が2回」がとれている状態です。
人手不足
ルート配送の仕事は「人手不足」です。
この人手不足問題はルート配送だけではなく「運送業全般」に言えます。
人手不足の原因は、「運転手の高齢化」「ケガ・持病による欠員」などです。
トラックドライバーの仕事は「キツい」「安い」
というイメージが一般的になっています。
なので、若い人は「やりたくない仕事」と認定しがちです。
実際にボクの会社のドライバー平均年齢は「42歳くらい」です。
若い子がいない訳ではなく、50歳くらいのアラフィフドライバーが主流となっています。
理由その③「メンタル面」
最後は「メンタル面」のキツさについて解説していきます。
ここでのポイントは3つ、
・孤独
・スキルが身につかない
・事故のリスク
1つずつ詳しく説明します。
ルート配送は【孤独】
ルート配送は「ひとり仕事」です。
基本、荷物の積み込み・配送・伝票整理などの作業を一人で行います。
トラックを運転している時も、もちろん一人です。
業務中は、ほとんど話す必要がありません。
トラックドライバーの仕事は「孤独」です。
半年〜1年くらいすれば、孤独との付き合い方に慣れてくるでしょうが、
ボクも新米だった最初のころは、孤独でさみしい思いをしました。
ひとりで黙々と仕事をしていると、
「なんでこんな仕事してるんだっけ?」
一人で一生懸命やってる自分に嫌気がさしてきます。
「わずらわしい人間関係がない」「気軽な仕事」である反面、
孤独と上手に付き合うことができないと「キツい仕事」になってしまいます。
【スキルが身につかない】
ルート配送の仕事は「スキルアップ」がありません。
しいて言えば、「運転技術」「安全運転思考」「荷物の積み下ろし」スキルくらいです。
ボクの職場でも、スキルアップができないと言って、大型トラックに乗れる会社に行ったり、
他業界へ転職していった同僚がたくさんいました。
荷物を積んで、顧客に届ける、といった単純作業です。
半年もすれば1人前、十分な戦力として会社で働くことができます。
その一方、スキルアップができず、モヤモヤした気持ちが生まれてくるのも事実です。
【事故のリスク】
トラックドライバーには「事故のリスク」がつきものです。
どんなに完璧に安全運転をしていても、事故は避けられません。
3年〜5年継続しているドライバーは、何かしらの事故に遭遇しています。
「自分が原因の事故」
「もらい事故」
どんなに立派なドライバーでも、一度は経験すると言っても過言ではありません。
また、事故以外の「トラブル」にも遭遇します。
「トラックの故障」
「荷物の破損事故」
「台風・大雪などの交通障害」
業務を行う上では、こんなリスクもついてまわります。
トラブルの内容が「自分の責任」であった場合、「弁金」として給料から天引きされてしまうケースもあります。
せっかく働いて頂いた給料を満額もらえないと、ココロが萎えます。
こんなことから、車(トラック)を使う仕事は、ハイリスクな業務とも言えます。
ルート配送は「やめとけ」「きつい」と言われる3つの理由【まとめ】
今回、この記事ではルート配送は「やめとけ」「キツい」と言われる理由を解説しました。
ルート配送がキツい理由は主にこの3つです。
・仕事面
・給与・待遇面
・メンタル面
【仕事面】でキツいことは、
・単調
・重労働(バラ積み・バラ卸し)
・ルールが細かい
・拘束時間が長い
この4つに分類し、詳しく解説しています。
【給与・待遇面】では、
・給料が安い
・連休がとりずらい
・人手不足
この3つについて、本音トークを交え説明しています。
最後に【メンタル面】では、
・孤独
・スキルが身につかない
・事故のリスク
この3つがルート配送のネガティブポイントとなっているので、
ぶっちゃけトークをしています。
今回は、とにかく「ルート配送の闇」を惜しみなく公開しています。
25年のドライバー歴と仲間の経験を交えての情報なので、
確信に迫った事実を公開しています。
「ルート配送の闇」をしっかり理解した上で、
それでも興味がある人はぜひ、ルート配送ドライバーを始めてみてください。
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